2023年07月
3代目として石屋の仕事をする事になって、大きな目標があった。
私が幼い頃、盛岡市川目地区も盛岡石という御影石が採れて、石工職人が多かった。
私の両方の祖父も川目地区で石屋を営んでいた。
しかし、現在は安い中国製品に押されたこともあり、川目地区の石屋は自社だけ。
川目の盛岡石を使い、自分の手で記念碑を作るという目標。
それが実現したのが、この石碑です。
奇跡的に残っていた、最後の1個の石。
5トンの重さを超える大きな石を山奥から引っ張り出す。
石に傷などあって、使えない状態だったらそこで終了。
傷が無いのを願い切っていきます。(切らないと傷の有無がわからない)
傷の無い良い状態の石を確認して、関係者全員がホッとしたのを覚えています。
ここから失敗の出来ない、最後の盛岡石(川目産)の加工が始まります。